標準電池の歴史 |
BC600年頃:ギリシャ |
琥珀(こはく:化石化した樹脂)を毛皮でこすると麦わらを引きつけることが知られていた |
1600年頃: |
William Gilbert |
琥珀と磁石について研究し、「Electric」という単語を初めて使用した |
1752年: |
Benjamin Franklin |
雷と琥珀からのスパークが同じものであることを実証(凧の先に付けた鍵から彼の体へスパークがとんだ) |
1786年: |
Luigi Galvani
(伊) |
蛙の脚の実験(金属のナイフで死んだ蛙の足に触ると激しくけいれんした)
… 空中電気によるものと考えた |
1792年: |
Alessandro Volta
(伊) |
Galvani の発見はナイフと蛙の足をおいた金属プレートの2種の異種金属の間に水分があることによるものであることを証明した |
これをもとに、最初の電池<ガルバニー電池>を作った
… 銅と亜鉛板の間に塩水に浸した紙を挟んで積層した電池(約1V) |
1800年: |
さらに、電極板を多数積み上げて高い電圧を作るボルタ電堆(でんたいVoltaic Pile)を作る。 |
1836年: |
John Frederic Daniell
(英) |
ダニエル電池(DaniellCell、別名:gravity cell 又は crowfoot cell))を発明。
銅と鉛の電極。1.1V。電池がより安全になった |
1857年: |
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プランデ電池 |
1867年: |
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ルクランシェ電池(マンガン乾電池の原型) |
1872年: |
Josiah Latimer Clark
(英) |
クラーク電池(Clark cell)を開発 … 1.434 V(15℃)。
ガラス製の壺(wet-chemical cell)を用いた … (水銀(+)−電解液(硫酸亜鉛)−亜鉛(-)) |
1882年: |
Load Rayleigh |
H型のガラス容器を用いて製作 … 1.4328V(@15℃)。
欠点:温度係数が大、電極の腐食 |
1884年: |
Edward Weston
(英) |
標準電池の開発を開始 |
1892年: |
ウエストン標準電池が完成 … H型のガラス容器。1.01864V@20℃
… (水銀(+)−電解液(硫化カドミウム)−カドミウムアマルガム(-))
(アマルガム (amalgam) … 水銀とほかの金属との合金。常温でも柔らかい糊状の固体となる) |
1903年: |
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ウエストン標準電池が国際標準となる |
1926年: |
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日本の電気試験所がウエストン標準電池を作る |