[名称] |
1.EIA方式(RMA名) |
EIA:米国電子機器工業会 Electronic Industries Association
米国以外の企業でも申請でき、国際的に使われている
RMA:Radio Manufacturers Association EIAの前身
名称の付け方は継承されている
命名方は2種類:
数字とアルファベットを総計2ないし6個使用する
4桁の数字だけで示す |
(1) 数字とアルファベットの組み合わせで表記 ・・・ 例:6S4A,6BX7
・最初の数字はヒーターまたはフィラメント電圧を示す
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最初の数字: |
ヒーター電圧 |
0:
1:
2:
3:
n: |
冷陰極
0Vを越え1.6V以下
1.6Vを越え2.6V以下
2.6Vを越え3.6V以下
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・次の1桁または2桁のアルファベットは区別のためで固有の意味はない
・最後の数字は引き出されている電極数を示す
但し、ヒーターやフィラメントは1つ、また一つの電極に接続されているものは一つと勘定する |
(2) 2桁または4桁の数字で表記 ・・・ 例:42、65、5687、6384
工業・軍事用途向けの堅牢管や通信・計算機向けの超寿命管などに使われる |
(3) サフィックス
改良型を示す 6V6GTA
堅牢性を示す。 W 6L6WGB |
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2.JIS方式(日本標準方式) ・・・ 例:6R−A8、6M−H1 |
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日本以外での一般性無し。 表記の2番目と3番目の間に−が入る
最初の数字
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2番目に書かれるアルファベット
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C:
D:
E:
G:
H:
L:
M:
R:
T:
W:
X:
Y:
Z:
B: |
12ピン管
丸形サブミニチュア管
丸胴平胴平型ベースのサブミニチュア管
GT管(USベース8ピン)
マグノーバル管、ノーバ管
ロックイン管
MT7ピン
MT9ピン
大型7ピン管
ST7ピン管
ST4ピン管
ST5ピン管
ST6ピン管
上記以外のもの |
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3番目に書かれるアルファベット
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A:
B:
D:
E:
K:
P:
R:
L:
H:
V: |
電力増幅用3極管
電力増幅用ビーム管
検波用2極管
マジック・アイ
整流用2極管
電力増幅用5極管
高周波増幅用5極管
低増幅率3極管(増幅率30未満)
高増幅率3極管(増幅率30以上)
バリミュー4,5極管 |
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4番目の数字
登録順。またはEIA方式に準ずる
なお、整流管では偶数は双2極管、奇数は単2極管を示す |
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3.欧州名 |
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最初のアルファベット ・・・ ヒーター電圧または電流を示す
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D:
E: A: G: H:
P:
U:
X: |
1.4V(電池用) 6.3V 4V 5V If=0.15A
If=0.3A
If=0.1A
If=0.6A |
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2番目のアルファベット ・・・ 真空管の用途を示す
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C:
D:
E:
F:
H:
L:
Z:
Y: |
電圧増幅用3極管
電力増幅用3極管
4極管(電力増幅用を除く)
5極管(電力増幅用を除く)
6極または7局管
電力増幅用4極または5極管
高真空整流用双2極管
高真空半波整流用単2極管(ダンパー管が多い) |
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3番目以降の2〜3桁の数字 ・・・ 真空管の外形分類、ベースサイズを示す
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0〜19番:
20番台:
30番台:
40番台:
50番台:
60〜79番:
80番台:
90番台: |
雑
B8Gロクタル管
オクタルベース(GT管)
B8Aリムロック管
B9Gロクタル管
サブ・ミニチュア管
MT9ピンミニチュア管
MT7ピンミニチュア管 |
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例:EL42・・・ヒーター電圧6.3V、電力増幅用4極管または5極管、ベースはリムロックタイプ |
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4.その他 |
ロシアの方法やスベトラーナなど個々の企業で命名している |
ウエスタン・エレクトリック・・・300Bや349Aなど他方式と互換性がない |