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無線LAN 次世代仕様 の概要 
                             参考: 日経エレクトロニクス2011 9-5号                2011.9

 「IEEE802.11(無線LANの標準化団体)」が策定中の主な次世代仕様
 
         規格          使用周波数帯  チャンネル幅  伝送速度 
(理論値)
 変調方式     無線チャンネル
(日本)
 仕様策定
時期
備考
IEEE802.11a 5 GHz 20 MHz 54 Mbps OFDM
BPSK〜64 QAM
全19 ch 1999.10  他の無線との混信が無い
 2005年に4chから8chに拡張
 2008年に19chに拡張
 屋内使用限定
 IEEE802.11j:日本向け修正規格
 (4.9/5GHz対応。屋外使用可能)
IEEE802.11b 2.4 GHz 22 MHz 11 MHz DS-SS 全14 ch 1999.10  
IEEE802.11g 2.4 GHz 22 MHz 54 Mbps OFDM
BPSK〜64 QAM
全13 ch 2003.6  .11bに対して上位互換
IEEE802.11n 2.4 GHz、5 GHz 20 MHz、
40 MHz
600 Mbps OFDM
BPSK〜64 QAM
全13 ch+全19 ch
全7 ch+全 9ch、
2009.9  MIMO(Multi Input Output)の最大空間多重数:4
IEEE802.11ac 5 GHz 20、40、80、160
MHz
6.933 Gbps OFDM
BPSK〜256 QAM
4 ch
(80 MHz幅の場合)
2013年
後半
 MIMO(Multi Input Output)の最大空間多重数:
 新技術:マルチユーザーMIMO の導入 

 ドラフト1.0がまとまった状況
IEEE802.11ad 57 G〜66 GHz
(ミリ波)
2.16 GHz 67 Gbps 単一搬送波、
またはOFDM
  2013年
前半
 業界団体「WiGig」が強力に推進
 仕様がまとまり、半導体開発開始
 見通し通信(壁越え通信不可)
IEEE802.11af TVホワイトスペースを使い、長距離伝送を可能に
(500M〜700MHz帯を使い、伝送距離を3倍程度に)
2013年頃  仕様検討中
IEEE802.11ah 900MHz前後を使い、長距離伝送を可能に 2013年
後半以降
 仕様検討中
IEEE802.11ai リンク確立時間(通常数百m秒以上)の大幅短縮
(セキュリティ認証に必要な時間を1/10〜1/15に短縮)
2013年
後半以降
 仕様検討中
 スマートフォンの使い勝手向上
 「WiGig」 ・・・   ・業界団体 「Wireless Gigabit(WiGig)Alliance」
  ・2009.5 発足
  ・Intel、Microsoft、NEC、Panasonicなど13社が参加
  ・60 GHz帯を利用した次世代無線通信技術の仕様を策定する。
  ・室内にあるPCやデジタル家電、携帯端末などを無線接続して、高画質映像やファイル転送を実現する。
  ・通信速度は現行の無線LAN規格の10倍以上という高速通信を実現する予定(規格では、おそらく5〜10 Gbps)

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