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ラジオ放送の方式概要 ・・・ FMラジオ放送、中波ラジオ放送、 地上デジタルラジオ放送
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FMラジオ放送 |
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FMラジオ放送 |
AMラジオ放送 |
周波数帯 |
: 76 - 90 MHz |
526.5 - 1,606.5 kHz |
搬送波周波数間隔 |
: 100 kHz |
9 kHz |
占有周波数帯域幅 |
: 200 kHz |
15 kHz |
特徴 |
: 伝送できる周波数帯域が広く、S/N比が高く雑音に強い。
AM放送に比べて高音質のため主に音楽番組等が放送されている。 |
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音声信号の最高周波数 |
15 kHz |
7.5 kHz |
1960年8月 |
- FM東海が、米クロスビー研究所が開発したFM-FM方式によるステレオ実験放送を開始 |
1963年6月25日 |
- FM東海が、日本初のAM-FM方式によるステレオ実験放送を開始。 |
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変調方式 |
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@ |
ステレオ変調方式 |
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(1)AM-FM方式(和差方式、スイッチング方式) ・・ 日本のFMステレオ変調方式
・左信号と右信号の和の周波数帯域を50Hz〜15kHzの周波数スペクトルで、
・38kHzの副搬送波を差信号で搬送波抑圧変調し23kHz〜53kHzの周波数スペクトルで送信している。
・このようにすることで、ステレオに対応していないFM受信機では、右・左の和であるモノラル音声を受信できる。
変調: |
L+Rと、19kHzの周波数の信号(パイロット信号)と、右・左の差信号(L-R)で38kHzの副搬送波を平衡変調(AM変調)したたL-Rの信号を足します(多重化する)。
こうすると 20Hz-15kHz,19kHz,38kH-53kHzという帯域をもった信号 (ステレオコンポジット信号)ができあがります。
このコンポジット信号が、L+Rを基本にして19kHzがないとモノラル、あるとステレオ放送となる基準信号です。
これをつかって例えば81.3MHz(JーWAVE)の搬送波をFM変調します。 |
復調: |
ステレオ放送の場合は副搬送波を復調するためのパイロット信号として19kHzの信号を付加されている。
FMステレオ受信機では19kHzを2逓倍し38kHzを生成し、搬送波抑圧変調されている差信号(L-R)を復調する。 |
(2)FM-FM方式:
日本のテレビ放送の音声多重放送(二か国語音声・ステレオ音声)で使用されている方式。
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A |
FM文字多重放送 ・・・ FM放送の電波に、文字や図形等のデジタル信号を多重化して送信する放送. |
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・'94年にFM東京が「見えるラジオ」という愛称で初の放送を開始。
・現在は、NHKや民放各局が、番組と連動した、あるいは独立した文字情報サービスを提供。
・道路交通情報通信システムVICSの情報配信にも利用されている。 |
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多重化方式: DARC(ダーク:DAta Radio Channel)方式。NHKが開発した
デジタル変調にLMSK(Level control MSK[*3])という新しく開発した変調方式を採用。
・音声信号の大きさに合わせて、デジタル信号側のレベルをダイナミックに調整
・音声信号との干渉を最小限に押さえるのが大きな特徴である。
・伝送速度は16kbps。エラー訂正用のパリティを除いた実データは約8kbps。 |
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符号化方式: BEST(Burst and random Error correction System for Teletext)
テレビの文字多重放送や衛星デジタルにもこの方式が用いられている。
エラー訂正は「(272,190)差集合巡回符号」。272bitに対し8bitまでのエラーが修復できる。
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通常の文字多重放送では、15文字×2列のディスプレイに、様々な文字情報が表示される様になっている。 |
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(1) 見えるラジオ: ・・・ 参考外部リンク:見えるラジオ |
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・TOKYO FMが発信するFM電波で音声放送にプラスして放送している文字放送。
・JFN系列全国のFM局で放送中。
・5つのチャンネルがあり、JFN専用受信機で、TOKYO FM発のニュース、天気予報、交通情報、ビジネス情報などを24時間無料で見ることができる。
・日出ハイテックは、タクシー、バス列車等用FM文字多重放送チューナーを販売している。 |
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1:番組情報 |
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番組連動で番組名やパーソナリティ、かかっている楽曲、参加型番組の場合は受付FAX番号やe−mailアドレス、と言った番組に関する話題が登場する。 |
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2:ニュース&天気 |
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番組非連動で、ニュース、スポーツニュース、ビジネストレンド、FX(株価)、天気、天気生活の6個のチャンネルを持っている。 |
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3:交通情報 |
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番組非連動で、首都高速、一般高速、一般道路の3つのチャンネルを持ち、それぞれの渋滞や事故等の情報を10分単位で更新している。 |
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4:データ&ネタ |
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番組非連動で、うわさのパラダイス、ミエラジ占い、ランキング情報の3つのチャンネルを持っている。
ランキング情報は日替わりでレコードやDVD等の売上や映画の入場者数等のランキングを伝えている。 |
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5:その他(特集チャンネル?) |
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自然災害や何かが有った時にこのチャンネルがよく開設される。 |
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(2) 「アラジン」 |
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・TOKYO−FMでのFM文字放送の開始と同時に始まった。
・当初はTOKYO−FMの様に幾つものチャンネルがあったが、現在は番組中の流されている楽曲情報をリアルタイムで流す「オンエア情報」と過去の時間に坂上って流された楽曲を伝える「SONG LIST」の2つのチャンネルのみ。 |
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(3) NHK |
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・FM文字多重放送は‘95年4月から全国でスタート。
・‘96年3月から南関東4局と大阪、京都、神戸、名古屋の計でサービスを実施。
・対応したラジオチューナが特殊用途を除いて販売終了となっていることなどから、2006年度で放送を終了。 |
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B |
SCA (Subsidiary Communications Authorization) |
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日本ではやっていないサービス。
FM帯による有料放送専用のラジオ。
番組内容は音楽、民族放送、デジタル情報と様々。元来は視覚障害者の為の朗読番組がメイン。
通常のFM放送のサブキャリア波(アメリカでは67kHzと92kHz、2つのチャンネルがある)に通常の放送とは全く別の有料番組をのせて放送しているので普通のFMラジオでは受信できない。
ちなみにFM放送はステレオだがSCA放送はモノラル。
番組提供会社と受信契約してSCAラジオを買うか一定期間借り出すことでラジオを入手することができる。しかしリスナーが限られるためその存在は放送されている国の中でもほとんど知られていないことが多い。 |
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C |
RDS (Radio Data System) |
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RDSは海外版FM文字多重放送
FMラジオにおいて選局中の放送局やその放送局で再生中の曲名をラジオに表示させるサービス。
現在、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、北アメリカで実施中。
日本では実施されていないが、iPod用のリモコンであるApple Radio Remoteに搭載されている。 |
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D |
VICS((Vehicle Information and
Communication System 道路交通情報通信システム) ((財) 道路交通情報通信システムセンター |
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(1) FM多重放送: |
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各地のNHK-FM放送の放送波に多重化して、都道府県単位の広域情報を文字多重放送で提供。
放送局数は基幹局53局、中継局465局(2006年4月現在)
・NHK-FMは月に2回、日曜深夜から月曜未明にかけて、機械の保守・点検のために放送を停止する。
・NHK-FMのFM文字多重放送は2007年3月に終了したが、VICSに関しては今後も継続する。 |
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(2) 地上デジタル放送: |
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NHK・VICS(関東地区9101チャンネル)のデータ放送(実用化試験放送)で実施。 |
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(3) 電波ビーコン: (準マイクロ波:2499.7MHz) |
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主に高速道路に設置され、概ね自車の前方200km以内の道路交通情報を提供。
インターチェンジ間の所要時間、渋滞情報や分岐案内、規制情報
概ね前方200km程度先までの高速道路の情報を提供している。 |
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(4) 光ビーコン (一般道の主要幹線道路) |
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主要な一般道路に設置され、概ね自車の前方30km以内と後方1km以内の道路交通情報を提供。
渋滞情報や所要時間情報、規制情報、駐車場の満車・空車情報 |
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E |
緊急地震速報 |
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FMラジオ放送波のスペクトラム (例)
K-MIX (FM静岡)
JOKU-FM
80.3MHz 出力10W |
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中波ラジオ放送 ( 531-1602kHzの9kHz間隔、AM(振幅変調)) |
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歴史 |
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1925年(大正14年)3月22日午前9時30分 ・・・ 日本初のラジオ放送
社団法人東京放送局(JOAK:現在のNHK東京放送局:略称AK)が東京・芝浦の東京高等工芸学校(千葉大学工学部の前身)内に設けた仮送信所から送信。第一声は京田武男アナウンサーによる。 |
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AMステレオ放送 |
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方式 |
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AMステレオには複数(5つ)の方式がある。代表的なものは次の二つ。
@ 位相多重方式(モトローラ方式) ・・・ 両立性直交振幅変調方式
・現在世界の標準的な方式。日本のAMステレオの方式。
・従来のAM方式に位相変調を組み合わせることでステレオを実現。
・従来のラジオでは左右の合成された音が聞こえる
・左右の差信号を用いて位相変調をする。
(左右の信号はほとんど打ち消しあってしまうので,変調をしても位相(周波数)を大きく変えることはなく帯域が狭くすむ。)
A 周波数多重方式(カーン方式)
・アメリカなどで使われている方式。
・通常のAM信号には左右対称の側帯波があるが,それを左右非対称にすることで右と左の信号を乗せる方法。 |
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歴史 |
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1992年 ・・・ 日本で開始 |
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当初は「AMラジオの最初で最後の進化」「AMラジオのFM化」と言われたが、導入したのは大都市中波局と当時民放FM局がなかった岡山県(RSK山陽放送)や、和歌山県の中波局(WBS和歌山放送)に止まり、札幌テレビ放送(現:STVラジオ)が1996年10月に開始して以後、新規に開始した局は存在しない。
その後、音楽番組の聴取率不振やNHKが導入を見送った影響で、多くの民放局で実施に至らず、すでにAMステレオを実施している民放局でも、一部の局を除いて親局のみでしか行われていない。さらにKBCラジオが2007年4月1日に、RKKラジオが2008年9月28日にAMステレオ放送が相次いで終了し、今後もMBSラジオが2010年春に、ABCラジオが2011年頃までに終了予定など、実施局は漸減傾向にある。
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中波ラジオ放送波のスペクトラム (例)
NHKラジオ第一 (浜松)
JODG 1kW
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地上デジタルラジオ放送 !本サービスは2011年3月に終了した! 参考リンク:社団法人デジタルラジオ推進協会 |
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2003年10月10日 - 東京・大阪地区で、実用化試験放送を開始。
2010年6月30日−大阪地区終了
2011年3月 - 実用化試験放送を終了
現在のデジタルラジオ試験放送は、VHFテレビ7チャンネル付近の周波数(190.214286MHz)を使用している。
専用の受信端末が必要。
パソコンにチューナーをつなぐかチューナー搭載の携帯電話のみで聴くことが出来る。
2011年3月以降は聞くことができない
サービスエリア:東京周辺のみ
番組:
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