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           IMT-2000 : 第3世代移動通信システム の概要 
                        参考:「スペクトラム拡散技術のすべて」松尾憲一著、東京電機大学出版局、2002年5月発行

ITU-R(International Telecomunication Union Radiocomunication sector :国際電気通信連合無線通信部門)
  1985年から、各国間で互換性の無かった携帯電話方式の標準化作業を開始
     最初の名称はFPLMTS : Future Public Land Mobile Telecommunication System)
  1997年に現在のIMT-2000 : International Mobile Telecommunication - 2000)に改称
     2000の由来: 「2000MHz付近を使用、伝送ビットレートが2000kbpsの通信を2000年に規格化する」
2000年5月に「ITU-R Recommendation M.1457」 が勧告されたが、これは統一された単一規格にならず、次の5方式の併記となった。

方式  多元接続方式   復号方式 
 1. IMT-DS(IMT-Direct Spred)
 ヨーロッパ版W-CDMAと日本版W-CDMAを統合した方式
 基地局間非同期の周波数分割復信方式方式による単一搬送波の直接スペクトラム拡散方式
DS-CDMA
(直接拡散)
FDD
2. IMT-MC(IMT-Multi Carrier)
 アメリカが提案したcdma2000方式。cdmaOneをベースとした方式
 GPSに同期した基地局間同期方式。直接拡散方式
MC-CDMA FDD
3. IMT-TC(IMT-Time Code)
 中国が提案
TDS-CDMA TDD
4. IMT-SC(IMT-Single Carrier)
 アメリカが提案したTDMA方式
TDMA  
5. IMT-FT(IMT-Frequency Time)
 ヨーロッパの提案したTDMA方式
TDMA  
      TDMA:時分割多重
      CDMA:スペクトラム拡散技術を応用した多重化方式
日本の状況:
上り 下り 帯域幅 方式 事業者
1926.25〜1941.25 2116.25〜2128.75 15MHz cdma2000 1xEV-DO方式 KDDI(au)
1942.6〜1957.4 2132.6〜2147.4 20MHz W-CDMA NTTドコモ
1962.6〜1977.4 2152.6〜2167.4 20MHz W-CDMA ソフトバンクモバイル

2GHz帯下り信号スペクトラム: 
   (Agilent E7476A W-CDMA(UMTS) Drive Test System with E6455C IMT2000 Digital Rx による実測スペクトラム(2007.3.19)

参考リンク: 
★W-CDMAとは何か? 2007.2.21
 ・Mobile:高速版W-CDMA「HSDPA」とは何か
 ・CDMA2000/W-CDMA の比較
 ・超小型/ 高性能 W-CDMA用 RFチップ セット
 ・携帯電話会社によって電磁波に違いはありますか?
 ・Wide-band CDMA (IMT2000)
 ・「移動通信端末・携帯電話技術発展の系統化調査」森島光則紀、国立科学博物館、2006
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